インプラントによる医療事故が昨今世間を騒がせていますが、そもそもどうしてインプラントが開発されたのか?を考えてみましょう。
患者の皆様方がインプラントをする理由は2つあると思います。
1つは
「これまでは入歯などを使用していたが、食事にときに舌や食べ物と当たって浮き上がってしまいしっかりと噛めない」
「友人と旅行行くときに入歯を取り外しているところを、その友人たちに見られたくない」
「家族と食事していても同じ早さで食べられない、柔らかいものしか食べられないので同じおかずを食べられない」
という生活上不便を感じていることによるものがあります。
2つ目は
「ブリッジなどにすると、ブリッジを作るために健康な歯をわざわざ削ったり、神経を取ったりする歯科治療(歯への侵襲=壊すこと)をやりたくない」
という治療に伴う他の歯へのダメージが広がることへの懸念を抱かれる場合 などになると思います。
以前は1の理由が多かったのですが、最近は歯の表面のエナメル質を削ってしまうと再生しないことからできるだけ歯を削らない治療が広く受け入れられる風潮になっているのもインプラントの需要が増してきている要因になっていると言えるでしょう。
インプラント治療自体も診断・術式・インプラントそのものの進歩により大昔(20~30年前)のような“成功か失敗か”というようなものではなくなり、かなり長期に安定できる治療法に確立されてきています。そのためかなり安易にインプラントが施術されるようになった(^^;こともまた事実です。
ただしインプラント治療は、簡単な手術が多いとはいえ、やはり外科処置ですので元々糖尿病や狭心症などの心疾患などで他の医療機関から治療の制限を受けていらっしゃる方は、担当医による健康データチェックをお受けになられ慎重なご対応をしましょう。無理はしないことです。

