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知覚過敏
最近では、歯科も予防という概念が広まり、PMTCを丁寧に施術してくれてる歯科医院の人気が上がっています。
学問的なデータとして、歯周ポケット(歯肉が歯周病などで歯の汚れが原因で歯根と歯肉の結合が壊れてしまった距離のことです)が大きく、歯根に歯石が付いていた方が、磨き方が悪いとまた同じような悪さに戻る期間が約3か月とされていることから、症状の確認と悪化を防ぐために「3か月リコール」を採っている歯科医院が多くなっています。
こういうコンセプトの下で、メインテナンスを受けるようになっていると、歯周病や虫歯で歯を失う可能性は非常に下がります。
ところが、メインテナンスされていても残念ながら歯は抜けることがあるのです。疫学的データではこうしたメインテナンス中に歯を失ったケースのうち、62%が歯根歯折といわれております。
つまり、従来考えられていた歯の喪失原因(虫歯・歯周病)がシフトしてきています。そして、歯根が歯折する原因が、歯軋り・食い縛りというパラファンクションであることもわかってきています。
若い頃は、歯自体も柔軟性をもっていましたが、エイジングして疲労が溜まってきたり、神経を失って弾性係数の下がった歯では、こうしたリスクはより高まります。
咬合の診査の結果、奥歯同士がすり減っている歯の接触関係をもっている方は、マウスピースを装着して歯を失いにくくする環境作りをする必要があります。
高血圧の方が、血圧の薬を飲み、糖尿病の方が症状安定のため薬を飲むのと同じように、歯の寿命を延ばすための薬としてマウスピースを嵌めるのです。
食い縛り
食い縛り
口の中の感覚は主感覚であり、なかなかその程度問題を正当に評価することは難しいこととされています。
食い縛りもその典型的な問題です。 テレビを見ているだけなのに喰いしばってしまって・・・、新聞を読んでいても噛んでいる!と気付く方は何らかの懸念とともに問題意識を持ち始めていますが、とくに症状ももたないうちは食い縛りという概念にも気付かないまま生活しているかもしれません。
食い縛りは非常にありふれています!
例えば、外を歩いている。口を結んで歩いている。すると、結んだ口の中はどうなっているか?なのです。上の歯(歯列)と下の歯とも接触させていないでしょうか?上と下とが触れ合っていると感じたら、それで「食い縛り」があると考えた方がフェアなのです。理想的には、上の歯と下の歯には多少でもスペースをもって軽く口が開いているくらいの状態が最も歯にとっては楽な状態です。噛み癖と同じように、過度に噛む癖を継続すると、頬の筋肉の疲労を伴い、顎関節症を悪い状態へ導く原因を作ってしまいます。
こうした、食い縛り・歯軋りを専門用語では”パラファンクション”と言って咬合の大きな問題点となっています。対策・治療としては夜間はマウスピースの着用と昼間はご自身での行動変容によって歯に対するストレスを緩和させることを身につけなければなりません。
顎関節症
顎関節症の患者様の割合は非常に高いです。誤解を恐れない表現をすれば誰でもがなりうる病気です。
原因は精神的なストレスだったり、何か重いものを持ち運んだりという筋肉疲労のときもあります。喰いしばることが多いスポーツ関係者やフライパン使う料理人、精神的要因では学校の教師や自衛隊に勤務する方などは要注意かもしれません。
こんな例もあります。ふだんあまり荷物とか持たないお嬢さんでしたが、ふと自分の部屋の模様替えをしたくなり本棚や机を移動させひと段落!そうしたら翌日からお口が開かなくなって当院に来院なさいました。ご本人は急にそうなった原因がわからなくて途方に暮れているように見えましたが、私が「最近 何か重いものを持ちませんでしたか?」とお聞きしたら、すぐに思い当たったようでした。
自民党の麻生首相のお顔の変形を出すまでもなく、皆様方よくご自身のお顔を鏡に映してご覧になると左右対称ではなく、どっちかが大きいあるいは頬っぺたがふっくらしていることがわかると思います。さらに歯科医院でレントゲンを撮ってみると顎の間接の形と大きさがかなり違う方がいらっしゃいます。
また、正中ラインから左右の顎関節までの距離も異なっています。これを自動車のタイヤに例えると、左右の大きさの異なるタイヤでしかも軸がズレている車輪で走行しているようなものです。車なら完全に欠陥車扱いでリコールをかけられてしまうでしょう。でも我々は、車とは違って”逞しく”生きていけます。それは、顎の間接はもし使えなくなったら食事が摂れなくなる − つまり、命がなくなってしまうことになるので、おそらく人間を作った神様が最もタフな部分にしておいてくれたのです。
昔の名投手ジャイアンツの江川卓さんが肩の関節を痛めて肩が上がらなくなって野球人生を終わりにし、現役を引退したように、体のほかの部分だとかなり厳しいことになってしまいますが、多少具合が悪くなっても「顎の関節が悪くなったので使うことを止めました」という方はいないでしょう。
関節がすり減ってしまったり、変形したり、関節をサポートするディスクがあるべき位置からズレて飛んでしまったり!することで円滑な回転運動ができなくなると様々な不都合を生じます。
顎関節症の症状
- 強い肩こりがする
- 片頭痛がある
- 顎の関節が痛い
- 口が開かなくなった
- 食事のときに痛い
- 目が悪くなった
- 腰が痛い
- 首筋が痛くて首が回らない
- 耳鳴りがする
- 口の開け閉めのときにカクって(ジャリって)音がする
- 眩暈がする
- 顔面(の主に頬の部分)が張っている(疲れている)
これらに該当する方は当院へご相談ください。
顎関節症の
いい点は決して命取りにはならないこと
悪い点は完全な治療もないこと です。
顎関節症の治療の基本は、関節部の安静と元に戻りやすい環境作りです。そのためにマウスピースを嵌めることが一般的です。また生活習慣にたいする配慮が無いと疾病は治りませんので主治医からの注意事項はかなり重要になります。
例えば、氷をかじる習慣が抜けない、とか噛み癖を指摘されても是正できない、というのはお医者様から出された薬を飲まなくて病気も治らないというのと同じです。短期で全快することもありますが、長期的におよびときどきぶりかえすことも多いので末長い通院が必要になることがあります。
また、マウスピース入れても症状が改善しない場合は、関節腔という部分をヒアルロン酸洗浄して治すこともありますので、主治医とよく相談して下さい。
